2013年3月19日火曜日
心象楽園舞台概要1(現行公開可能分)
心象楽園/School Lore 舞台概要1
観神山女学院
・学院の背景
創立は2000年。心象楽園は現行エピソード上で2067年11月末。(三月十八日現在)
当時でもかなり後発的な女子校として誕生し、当時は現在の観神山女学院程「お嬢様学校」ではなかった。
女性権利の向上、時代背景のあおりも受け、観神山女学院は日本有数の女子校として名前が知られている。民衆人気の高い自人会党幹事長天原藤十郎の娘、天原アリスが席を置いている事でも有名である。
また、観神山が七星の研究所のお膝元である為、七星系列のご令嬢が多数在籍する。
小中高一貫教育で、生徒数は712名。
進学、就職を目的としておらず、新しい時代の女性の在り方を体現する事に重きがある。
(大半が家業を継ぐ、コネクションでの進学、もしくは結婚の為)
正式名称はないが、女性率先思想と呼ばれる、体系化されていない、かなり観念的な思想が根にあり、生徒達は自主自立自発を大事にするよう教育される。
教員(教師とは呼ばれない)、事務、医療保健室職員、寄宿舎管理職員、食堂職員、その他諸々、全てが女性で構成されている。男性と言えば警備と出入り業者のみである。
隔離された環境である為、時折権力者の親が問題を起こした子供が、マスコミなどを避ける為に編入する事もある。
超高度情報社会時代にそぐわず、必要最低限の電子機器以外存在しない。
コンピュータ等は、職員棟、通信学習室、医療保健室(医療設備を整えた保健室)にしか存在せず、真に受けた生徒は卒業するまで電子機器に触れず暮らす事になる。(大半は荷物に紛れさせているようだ。警備もチェックしているが、危険物で無い限りは目を瞑っていると思われる)
悪い虫をつけたくない、観神山女学院卒業という最高級のブランド(余程学力、人格が壊滅的でない限り、最高学府は殆ど推薦で入学可能。また、見合い相手としてとても好まれる(男女問わず))が欲しい、娘のパートナー探し、などなど、様々な大人の事情も介在する。
二十年前から同性結婚が認可されており、そういった意味で政略の場ともなっている。
学院側としてもそれら背景を汲み取って同性交遊を黙認している為、少し裏側を覗くとトンでもない事になっているといった事実もあり、学院は体面上身動きが取れていない。(満田早紀絵などが最もたるもの)
・部活動
運動系
バスケットボール部、硬式女子野球部、サッカー部、バトミントン部、卓球部、バレー部、クリケット部、合気道部、柔道部、剣道薙刀部(統合剣道薙刀道)、柔道部、レスリング部、少林寺拳法部(部員一名)、総合格闘技部、陸上競技部、水泳競技部、馬術部、ロッククライミング部。
文化系
合唱部、吹奏楽部、軽音楽部、演劇部、美術部、日曜工作部、新聞部、文学研究部、文芸部(新設)、古典研究部、世界経済未来予測科学研究部、科学部、化学部、天文部、語学部、家政部、大東亜軍事研究部、放送部、偶像研究部(アイドル研)、同性愛考察観察統合研究部、伝統映画研究部、茶道部、華道部、香道部、きもの研究部、日本舞踊研究部、盆栽部、書道部、西洋舞台の会部、立体造形科学部(フィギュア研)仏教研究部、宗教研究部etc....
(漫画研は派閥で五つに分裂後、未申請品が多数見つかり廃部に)
(基本的に、部活動は部員一人でも設立可能な為、とんでもない部活も見受けられる。明らかに部外から俗物を持ち込む必要がある部活動などは、一応の審査の後に徹底管理を義務づけられ、部室の外には持ち出さないよう誓約書を書かされる。また、ネットなどに接続可能な機器(最近の家電ほとんど全て)は、発売元企業にデチューンを申請、機能低下したモノが納入される。持ち出した場合は没収後、一ヶ月間学内美化運動に参加。それ以外の規制は全て生徒の良心に任される。大きな問題が起こった事例は少ない、漫画研以外)
一般的な部活動、および所謂『女性的』な『お稽古』も突出しているが、この時代は特にスポーツが盛んで、個人ではあるものの、全国レベルの選手を輩出している。
殊更格闘技は強く、剣道部、レスリング部、柔道部は県下に敵なしである。
総合格闘技部は高校総体の種目から外れるものの、(株)格闘技日本が主催する大会(参加総数1000名)で、欅澤杜花が高等部一年時に若年部日本チャンプとして君臨し、三ノ宮火乃子の姉、三ノ宮風子は東北ブロック三位の実力を誇る。
・生徒活動
学内行事は殆ど変わらず、六十年前から変化はない。
また、四十年前から課外授業や修学旅行等も廃止されており、観神山女学院の生徒が課外活動をする機会は一切ない。
日程などの取り決めは職員会議で決定されるが、実行は全て小、中、高等部の生徒会に一任される。
行事は以下の通り。
生徒会総会、学内陸上競技会、球技大会、文化祭(山百合祭)、文化交流学生歓迎会、雪中展示会、学内美術展覧会、学内交流会(小中高合同交流)、舞台鑑賞会、書道大会、言論大会、野点会、さくら祭。
(年度によっては開催されないイベントもある)
生徒会は権力こそないが、仕事は多分にある。ただ、観神山女学院で生徒会を運営していた、ともなると、そのステータスははかりしれない為、皆挙って生徒会に加入したがる。(大概上にいる生徒は御姉様級であるからして、物珍しさや打算的に近寄る生徒も多い)
・姉妹制度
自然発生した組織活動。
規律、規則などは無く、『御姉様』を頂点とし、親元を離れて暮らす生徒達の精神衛生悪化阻止、生活向上、新しい時代の女性の嗜みを身につける、合理的な一派閥の形態……とされる。
実際の所、大半が恋愛に発展しているので、表向き美しいが、中身を見ると凄い事になっていた、と言う事がしばしばある。とはいえ、学院で規制する事もない為、ほぼ生徒の良心にまかされる。
ただ、『御姉様』は民主的に選ばれる訳でも、作られるものでもない為、存在しない時期もある。
なるべき人がなる、という構造だ。
2067年十一月現在では、三つの派閥が存在する。
居友派(高等部三年、大財閥居友家当主の孫娘、居友御樹率いるグループ。構成人数およそ15人)
愛染派(中等部三年、愛染さくら率いるグループ。構成人数は10人)
旧七星派(高等部二年(当時)七星財閥当主の娘、七星市子率いるグループ。構成人数は30数名。現在は瓦解しており、跡目と目された欅澤杜花、天原アリスは後継を否定)
例外
満田派(高等部二年、満田早紀絵を仰ぐ一団。本人は姉を名乗らず、ただ人だけが集まっている。実際七星派に次ぐ数を獲得しているが……健全な関係とは言えず、茶会も交流会もない。交流した場合、怪我人が出る恐れもあるので、それは本人も把握している様子である)
・保安、保全
生徒達の殆どがどこかの企業の令嬢、高級官僚、もしくは市、県、国会議員の娘、孫である為、その警備は過剰なまでに行き届いている。
全て非公開だが、国防軍特地派遣部隊が30名、警察特殊部隊が30名、持ち回りで警備を行い、有事とあらば即座に完全武装の部隊が突入可能となっている。装備、備蓄とも、殆ど兵站である。
日本国に降りかかった過去の苦い体験から、特地国防官、特地警官には相当の権限が授けられており、不審者発見次第即射殺もあり得る。普通の人間はまず学院の敷地には近づかない。
警備システムも堅牢で、皇居その他皇族御用地、東京永田町第一政治主導部施設周辺、京都臨時政治主導部施設周辺、長野臨時政治主導部施設周辺、宮城危機分散主官公庁舎周辺と、政治中枢を防備する警備システムに次ぐもので、周囲数キロにわたりセンサー類、監視カメラが設置されており、敷地を囲う壁は見た目こそ煉瓦作りだが、中身は特殊合金製である。
正門は二つあり、第一南門で通行者、通行車両の全点検が行われ、事前連絡、事前発行の一時入場届を提出しない限り、余程の人間でなければまず通されない。第二南門で漸く学舎が視界に入るも、強固な鉄柵の前には常時五人の警備がおり、正式な手続きはそこで行われる。
また、生徒達も六時以降の学校敷地内の出歩きに関しては、時間外届を寮長に提出する必要がある。
学院外に出る場合でも、二週間前から目的と出会う人物、細かい日程を示して申請書を提出、抽選がある。
休暇外出の場合、要人護衛用の物々しいバスで送迎となる。送迎時間は日ごと異なり、観神山駅に向かう進路は大きな県道以外ランダムで設定される。
・施設
観神山は核融合発電特区であり、電気代は無料である。(一般でも殆どタダに近い)
電気設備は精密機械工場並で、地下に予備電源が四つ存在する。学院のみならず周辺区画の電力まで賄える大型のもので、シャットダウンによる学院の隔離は不可能に近い。
また、中性子爆弾も見据えた旧世代の核シェルターも存在するが、この時代の日本においては、自然災害避難用以外には無用の、大きすぎる施設である。
観神山女学院の敷地内に存在する施設は以下のとおり。
生徒使用施設
小等部
第一、第二小等部校舎、小等部体育館、中型グラウンド(樹脂敷)。
中等部
第一、第二中等部校舎、中等部体育館、中型グラウンド(砂)
高等部
旧第一、第一、第二高等部校舎、第一、第二高等部体育館、大型グラウンド(樹脂敷)
(小等部、中等部で不足が出た場合、高等部の施設を使用)
部活動関連
屋内多目的練習場3つ、運動部活動棟、文化部活動棟、生徒会活動棟二つ、総合学年屋内プール三つ、競技用屋内プール、柔道部道場、剣道薙刀部道場、総合格闘技部道場、レスリング道場、弓道部道場。(室内で出来る部活動は、多目的練習場、各空き教室などで行われる)
活動施設
ダンスホール、大講堂、多目的教室、大温室、中高食堂棟、学内美術展示館。
寄宿舎
第一寄宿舎(高等部専用。定員40名)、第二寄宿舎(中高。定員150名)、第三寄宿舎(中等部専用。定員150名)、第四寄宿舎(小中。定員200名)、第五寄宿舎(小等部専用。定員200名)
その他
職員棟、医療保健室棟、職員寮、警備宿直舎、他校合宿用寮
・その他
学校理事会において、観神山女学院創立者一族が代々理事長を務める。理事長は外部者が選ばれる事はないものの、事務理事は七星系列の人間が入れ替わりで持ちまわっている。多額の支援金を出している七星に口をはさめる者はおらず、意思決定はほぼ七星のものである。
学院の敷地は年々広がっており、今後校舎を二つ、その他施設を三つ増設する予定がある。
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